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カミングアウト 

ありのままでいこう。

 そう決めて、今年の年賀状は乳房再建手術をしたことを書いた。これまでの年賀状は、ありきたりのことしか書いてこなかった。私が乳がんだったことは、ほとんどの人は知らない。でも、等身大の自分でいいんじゃないかと、やっと思えるようになった。

 ずっと可愛がってくださっている編集長に、昨年末にやっと高卒だと打ち明けることができた。いままで言えなくて苦しかった。身分不相応な仕事をさせてもらっているんじゃないかと、ずっと不安だったから。でも、副編集長も高卒なのだと教えてくれた。大学に行って国文学を学びたいと言う私に、大学に行くよりも本をもっと読みなさいとアドバイスをくれた。編集長自身も、病気のため高校卒業後は療養に専念して進学しなかったのだという。でも、あるとき無性に大学に行きたくなって早稲田の仏文科に行ったそう。ただ、あのころは時間が自由にあったからできたことだと。結婚して子どももいて、ましてやライターの仕事も始めている私には大学に通う時間を取るのは難しいし、国文学以外の勉強もしなくてはいけないから、いまさら大学行く必要はない。それよりも、本当に読まなければいけない本を読みなさいと言葉をいただいた。

 そんなこともあり、格好をつけることも、隠すことも必要ないんじゃないかと思えた。私は地方出身で大学にも行っていない、その足りないものを埋めるように、そういう風に見えないように、自分を演じていた。賢く見えるように知識を身につけ、着るものにも気を使い、会話にも気を配る。乳がんになったときも、ごく親しい人にしか打ち明けなかった。それらは、うまくいったような気がしていた。でも、別の顔を見せ続ける虚偽の自分が、いつのまにか澱のように心の底に溜まっていった。

 私はおしゃべりだと言われている。初対面でも物怖じせずに話す。でも本当は、自分の中に立ち入ってほしくないが為の防衛本能からなせる業。本質から目を背けさせるための技に過ぎない。

 表面的には仲良く楽しそうに振舞う。でも、長く続けるうちに疲れてくる。いつか彼女たちの質問が私の触れたくない部分に向かうのでないかと思うから。嘘はつきたくないから、だんだんと付き合うのをやめる。心の悩みを打ち明けられる友人は少ない。深く付き合うとボロが出るんじゃないかと逃げていたから。大した人間でもないくせに格好をつけていた。

 ここら辺でもうやめよう。ありのままの自分を愛することができなければ、人を愛することもできない。このままでは成長することができない。

 隠したって、どう取り繕ったって、私は大学に行っていないのだから、キャンパスの話はわからないし、学生時代の思い出だって何一つない。大学の受験勉強もしていないし、地方の出身だから都会の華やかさもわからない。いままで、その足りないものを埋めようと必死だった。でも、ないものをあるように見せるのはできっこない。やってないんだもの。

 等身大の自分を見せよう。恥ずかしいし、勇気もいるけれど……。私は私。ほかの誰でもない。

 年賀状を見て、みんなどう思ったかな?

 
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[2007/01/07 14:47] つぶやいてみました | TB(0) | CM(0)

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